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あんころ餅と赤福の違いって?伊勢名物和菓子の歴史と魅力を徹底解説!

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伊勢を代表する名物和菓子といえば、赤福を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。赤福は300年以上の歴史を持つ老舗和菓子店が作る、白いお餅の上にこしあんをのせた独特の形状が特徴的な和菓子です。一方、あんころ餅は餅をあんこで包んだ和菓子の一般的な呼び方で、全国各地に様々な種類があります。

今回は、伊勢の名物である赤福と、一般的なあんころ餅の違いについて詳しく見ていきます。赤福の歴史や製法、種類、そして赤福以外のあんころ餅との比較など、伊勢の和菓子文化を深く掘り下げていきましょう。赤福を食べたことがある方も、これから伊勢旅行を考えている方も、きっと新しい発見があるはずです。

この記事のポイント!

  1. 赤福の300年以上にわたる歴史と製法の変遷
  2. 赤福の種類と値段、購入方法について
  3. 赤福とあんころ餅の違い、特に製造方法の違いについて
  4. 赤福以外の伊勢の和菓子文化や全国の有名あんころ餅との比較

あんころ餅と赤福の違いとは?伊勢の名物和菓子を徹底比較

  1. 赤福の歴史は300年以上!創業から現在までの変遷
  2. 赤福餅の形状と成形作業の特徴
  3. 赤福の種類と値段:定番から季節限定まで
  4. 赤福の買える場所と賞味期限について
  5. あんころ餅との違い:手作りvs機械製造の違いが鍵
  6. 赤福の原材料と栄養成分の特徴

赤福の歴史は300年以上!創業から現在までの変遷

赤福の歴史は、今から約300年前の1707年(宝永4年)にさかのぼります。この長い歴史の中で、赤福餅は様々な変遷を経て現在の姿になりました。

創業当初、赤福餅のあんこは塩あんでした。その後、18世紀中頃の江戸時代に黒砂糖のあんに変わり、約200年間そのまま作られていました。

現在のような白砂糖を使ったあんこになったのは、比較的最近のことです。1911年(明治44年)に、昭憲皇太后のお口に合うようにと白砂糖を使った赤福餅を献上したところ、大変お気に入りいただいたそうです。

それ以来、この白砂糖を使った赤福餅を「ほまれの赤福」として現在まで作り続けています。300年以上の歴史の中で、時代とともに少しずつ変化しながらも、伊勢の名物として愛され続けてきた赤福の姿がうかがえます。

赤福餅の形状と成形作業の特徴

赤福餅の特徴的な形状には、深い意味が込められています。白いお餅の上にのせられたこしあんの形は、伊勢神宮の神域を流れる五十鈴川のせせらぎを表現しているのです。

具体的には、あんこにつけられた三筋の形が清流を、そして白いお餅が川底の小石を表現しています。この形は創業以来300年以上変わっていないそうです。

赤福餅の成形作業は、お土産用と店内飲食用で異なります。お土産用の赤福餅は工場で機械を使って製造されていますが、店内飲食用の赤福餅は手作業で作られています。

赤福本店では、3年以上の修業を積んだ「餅入れさん」と呼ばれる職人たちが、テンポよく赤福餅を作り上げていく様子を見学することができます。この光景は15時頃まで見ることができるそうです。

職人の技と伝統が息づく赤福餅の成形作業は、伊勢を訪れた際にぜひ一度見学してみたい光景の一つと言えるでしょう。手作業ならではの温もりと、機械製造による安定した品質の両立が、赤福の魅力の一つとなっています。

赤福の種類と値段:定番から季節限定まで

赤福には、定番の赤福餅以外にも様々な種類があります。まずは定番の赤福餅から見ていきましょう。

赤福餅は、2個入りの「銘々箱」から8個入り、12個入り、20個入りの「折箱」まで、4種類のサイズがあります。価格は以下の通りです:

  • 銘々箱(2個入り):250円(税込)
  • 折箱(8個入り):800円(税込)
  • 折箱(12個入り):1,200円(税込)
  • 折箱(20個入り):2,000円(税込)※

※20個入りは本店、内宮前支店、五十鈴川店のみで販売されています。他の直営店では事前予約で購入可能です。

2個入りの「銘々箱」は手配りにも適しており、一度に10箱、20箱と購入していく人も多いそうです。

季節限定商品としては、「赤福ぜんざい」と「赤福氷」があります。

赤福ぜんざいは冬期限定の商品で、600円(税込)です。大納言小豆を使用し、注文を受けてから焼く熱々の角餅が2つ入っています。

赤福氷は夏期限定の商品で、こちらも600円(税込)です。1961年に二見支店で海水浴客向けに始まったそうです。中に入っているこしあんとお餅は、赤福餅とは異なる赤福氷専用の特製品だそうです。

これらの季節限定商品は、その時期にしか味わえない赤福の魅力を楽しめる逸品です。伊勢を訪れる際は、ぜひ旅行の時期に合わせて味わってみてはいかがでしょうか。

赤福の買える場所と賞味期限について

赤福は主に伊勢市内の直営店で購入することができます。代表的な店舗としては、赤福本店と赤福五十鈴川店があります。

赤福本店は、伊勢神宮内宮から「おはらい町通り」を歩き、「おかげ横丁」の入口の目の前にあります。金色の文字で大きく「赤福」と書かれた看板が目印です。営業時間は5:00から17:00までで、年中無休です。

赤福五十鈴川店は、内宮駐車場に隣接しています。本店から徒歩10分ほどの距離にある宇治浦田の内宮駐車場横にあり、駐車場を利用する方にとっては便利な立地です。営業時間は9:00から17:00まで(喫茶は平日10:00から)で、こちらも年中無休です。

赤福の賞味期限は非常に短いのが特徴です。夏期(6月1日〜10月4日)は製造日を含めて2日間、冬期(10月5日〜5月31日)は製造日を含めて3日間となっています。

この短い賞味期限のため、赤福は基本的に伊勢市内でしか購入できません。オンラインショップでの購入も可能ですが、商品の発送から到着までに2日以上かかる地域については購入できないという制限があります。

また、夏期は賞味期限が2日間に短縮されるため、この期間中はオンラインショップでの注文ができなくなります。

赤福の鮮度へのこだわりが、この厳しい賞味期限設定に表れていると言えるでしょう。伊勢を訪れた際は、できるだけ早めに食べるのがおすすめです。

あんころ餅との違い:手作りvs機械製造の違いが鍵

赤福餅と一般的なあんころ餅の最も大きな違いは、その製造方法にあります。

一般的なあんころ餅は、餅をあんこで包んだ和菓子です。多くの場合、職人が手作業で一つ一つ丁寧に作ります。例えば、石川県の「圓八」や岡山県の「とらや」「太助」などの有名店では、手作りのあんころ餅が提供されています。

一方、赤福餅のお土産用は主に機械で製造されています。これにより、大量生産が可能となり、多くの観光客の需要に応えることができます。しかし、店内飲食用の赤福餅は依然として手作業で作られており、伝統的な技術が継承されています。

この製造方法の違いは、見た目にも表れています。手作りのあんころ餅は、一つ一つの形や大きさにわずかな違いがあり、職人の技が感じられます。対して、機械製造の赤福餅は、均一な形状と滑らかな表面が特徴です。

味や食感においても、手作りと機械製造では違いがあります。手作りのあんころ餅は、あんこの食感がより粗く、小豆の風味が強く感じられることが多いです。一方、赤福餅は均一な食感と上品な甘さが特徴で、大量生産ながらも高品質を保っています。

どちらが優れているというわけではなく、それぞれに独自の魅力があります。手作りの温もりを感じたい方はあんころ餅を、均一な美しさと安定した味を楽しみたい方は赤福餅を選ぶのがよいでしょう。

赤福の原材料と栄養成分の特徴

赤福餅の原材料は、非常にシンプルです。主な原材料は砂糖、小豆、もち米の3つです。これらはすべて国内産のものを使用しています。

具体的には、もち米は北海道名寄産(一部熊本県八代産)、小豆は北海道十勝・上川産のものを使用しています。砂糖についても国内製造のものを使用しています。

赤福餅の栄養成分は以下の通りです(1個あたり):

  • 熱量:92kcal
  • たんぱく質:1.7g
  • 脂質:0.2g
  • 炭水化物:21.2g
  • 食塩相当量:0.0g

これらの数値は、日本食品標準成分表2015に基づく推定値です。

赤福餅は、和菓子の中では比較的カロリーが低めであることがわかります。また、脂質の含有量が少なく、炭水化物が主要な栄養源となっています。

赤福餅の特徴として、原材料がシンプルで添加物をほとんど使用していないことが挙げられます。これにより、素材本来の味を楽しむことができます。

ただし、冬期(10月5日〜5月31日)製造分には、原材料に糖類加工品(大豆を含む)が追加されます。これは季節による原材料の変化に対応するためと考えられます。

赤福餅は、シンプルな原材料で作られた伝統的な和菓子であり、素材の味を楽しむことができる点が魅力の一つと言えるでしょう。

あんころ餅と赤福の違いから見る伊勢の和菓子文化

  1. お福餅との比較:パッケージや歴史の類似点
  2. 赤福の本店と五十鈴川店:店舗の特徴と楽しみ方
  3. 朔日餅:赤福の月替わり限定商品の魅力
  4. 赤福ぜんざいと赤福氷:季節限定メニューの楽しみ方
  5. 赤福のオンラインショップ:自宅でも楽しめる商品展開
  6. 赤福以外のあんころ餅:全国の有名店との比較
  7. まとめ:あんころ餅と赤福の違いから見る伊勢の和菓子の魅力

お福餅との比較:パッケージや歴史の類似点

伊勢の名物和菓子として知られる赤福ですが、実は非常によく似た和菓子「お福餅」も存在します。両者は外見が非常に似ており、パッケージも一見すると見分けがつきにくいほどです。

お福餅は、株式会社御福餅本家が製造販売している和菓子です。その歴史は1738年(元文3年)にさかのぼり、赤福に劣らぬ長い歴史を持っています。創業者の小橋長右衛門が伊勢を訪れる旅人にあん餅をお福分け(おすそわけ)したことが始まりとされています。

赤福とお福餅の最も大きな違いは、あんこの形の由来です。赤福が伊勢神宮内を流れる五十鈴川のせせらぎを表現しているのに対し、お福餅は二見浦の波をかたどっています。

原材料にも違いがあります。お福餅は佐賀県・熊本県産のもち米「ヒヨクモチ」と北海道産の小豆「きたろまん」を使用しています。一方、赤福は北海道名寄産(一部熊本県八代産)のもち米と北海道十勝・上川産の小豆を使用しています。

製造方法にも違いがあり、お福餅は職人が一つ一つ手作りで作っているのに対し、赤福のお土産用は主に機械で製造されています。この違いは、あんこの形状や食感にも表れています。

赤福の本店と五十鈴川店:店舗の特徴と楽しみ方

赤福を楽しむなら、やはり本店か五十鈴川店がおすすめです。それぞれの店舗に特徴があり、異なる楽しみ方ができます。

赤福本店は、伊勢神宮内宮からおはらい町通りを歩いて、おかげ横丁の入口の目の前にあります。金色の文字で大きく「赤福」と書かれた看板が目印です。明治時代から続く歴史ある建物で、写真撮影スポットとしても人気があります。

本店の特徴は、3つ連なった大きな朱色の竈(かまど)です。このかまどでお茶を淹れるためのお湯を沸かしており、立ち込める湯気とほうじ茶を煎じる香りが店内に漂います。この光景は、お伊勢参りのお客さんへのおもてなしを意味していたそうです。

店内には座敷席と縁側席があり、特に縁側席からは目の前を流れる五十鈴川の景色を眺めることができます。ゆったりとした時間を過ごすのにぴったりです。

一方、赤福五十鈴川店は内宮駐車場に隣接しており、車で訪れる方に便利です。店内は広々としており、中庭に面した縁台や、創業当時の赤福本店の賑わいを描いた屏風が置かれています。

五十鈴川店は、駐車場に隣接しているため、お帰り前の休憩にも最適です。ゆっくりと赤福を楽しみながら、伊勢参りの余韻に浸ることができるでしょう。

朔日餅:赤福の月替わり限定商品の魅力

赤福の特別な商品として、「朔日餅(ついたちもち)」があります。これは、毎月1日限定で販売される季節感を取り入れた和菓子です。

朔日餅は、伊勢の「朔日参り」という習慣に由来しています。朔日参りとは、毎月1日に、普段より早く起きて神宮へ参拝する習慣です。無事に過ごせた1カ月を感謝し、新しい月の無事を願う意味があります。

赤福は、この朔日参りの参拝客をもてなすために朔日餅を作り始めました。1978年(昭和53年)から始まったこの取り組みは、現在も続いています。

朔日餅の特徴は、毎月内容が変わることです。赤福餅で培った技術に季節感を織り込んで作られており、その月ならではの味わいを楽しむことができます。

ただし、元日を除く毎月1日のみの限定販売のため、朔日餅を求める人で早朝から大変賑わいます。人気商品のため、購入するには早めに並ぶ必要があるかもしれません。

朔日餅は、赤福の技術と季節の風味が融合した特別な和菓子です。毎月変わる味を楽しむために、定期的に伊勢を訪れる人もいるほどの人気商品となっています。

赤福ぜんざいと赤福氷:季節限定メニューの楽しみ方

赤福では、季節に合わせた限定メニューも提供しています。特に人気なのが、冬の「赤福ぜんざい」と夏の「赤福氷」です。

赤福ぜんざいは、冬期限定で店内でのみ提供される商品です。価格は600円(税込)です。大きな特徴は、煮崩れしにくくホクホクとした食感の大納言小豆を使用していることです。

さらに、注文を受けてから焼くアツアツの角餅が2つも入っているのが魅力です。やさしく上品な甘さで、冷えた身体を温めてくれます。また、お口直しの塩昆布が添えられているのも特徴的です。

一方、赤福氷は夏の風物詩として人気の商品です。こちらも店内でのみ提供され、価格は600円(税込)です。赤福氷は、1961年(昭和36年)に二見浦の海水浴客向けに二見支店で始まったのが始まりです。

赤福氷の特徴は、中に入っているこしあんとお餅が、通常の赤福餅とは異なる赤福氷専用の特製品であることです。抹茶蜜の色合いも美しく、こしあんやお餅との相性が抜群です。

これらの季節限定メニューは、その時期にしか味わえない赤福の魅力を楽しめる逸品です。赤福本店や五十鈴川店で、ゆっくりと季節の味わいを楽しむのもおすすめです。

赤福のオンラインショップ:自宅でも楽しめる商品展開

赤福は基本的に伊勢市内でしか購入できませんが、一部の商品はオンラインショップでも販売されています。ただし、赤福餅の短い賞味期限のため、配送には制限があります。

オンラインショップで購入できる主な商品は、赤福餅と白餅黒餅です。白餅黒餅は、素朴な黒砂糖味の「黒餅」と白小豆を使った「白餅」が4つずつ入った商品で、価格は1,000円(税込)です。

しかし、赤福餅や白餅黒餅の購入には制限があります。商品の発送から到着までに2日以上かかる地域については購入できません。また、夏期(6月1日〜10月4日)は賞味期限が「製造日含め2日間」に短縮されるため、この期間中はオンラインでの注文ができなくなります。

オンラインショップの利用には注意点がありますが、遠方に住んでいて伊勢に行けない方でも赤福を楽しめる貴重な機会となっています。ただし、店頭で購入する場合と比べると選択できる商品の種類は限られます。

赤福のオンラインショップは、伊勢の味を全国に届けるツールとして重要な役割を果たしています。ただし、賞味期限の関係で配送可能な地域が限られているため、購入前に自分の住所が対象エリアかどうか確認する必要があります。

赤福以外のあんころ餅:全国の有名店との比較

赤福は有名ですが、日本には他にも素晴らしいあんころ餅を提供する老舗和菓子店があります。ここでは、全国の有名あんころ餅との比較を行います。

石川県白山市の「圓八」は、1737年(元文2年)創業の老舗で、赤福よりも古い歴史を持ちます。圓八のあんころ餅は、白いお餅をこしあんでくるんだ形状で、赤福とは異なります。材料には石川県産のもち米「かぐらもち」と北海道産の小豆を使用しています。

岡山県倉敷市には「とらや」と「太助」という二つの有名店があります。これらの店は由加山蓮台寺と由加神社本宮の門前町として発展した地域にあり、古くからあんころ餅で知られています。どちらも白いお餅とこしあんを使用していますが、赤福のような波型ではなく、より伝統的なあんころ餅の形をしています。

これらの老舗店のあんころ餅は、赤福と同様に長い歴史を持ち、地域に根差した味わいを提供しています。しかし、形状や製法、使用する原材料などに違いがあり、それぞれ独自の特徴を持っています。

赤福が機械製造と手作業を組み合わせているのに対し、これらの店舗では主に手作業でのみあんころ餅を製造しています。このため、大量生産には向かないものの、一つ一つに職人の技が光る製品となっています。

全国の有名あんころ餅を比較すると、それぞれの地域性や歴史が反映された多様な味わいを楽しむことができます。赤福は伊勢神宮参拝の土産物として広く知られていますが、他の地域のあんころ餅もそれぞれの魅力を持っており、和菓子文化の豊かさを感じることができます。

まとめ:あんころ餅と赤福の違いから見る伊勢の和菓子の魅力

最後に記事のポイントをまとめます。

  1. 赤福は300年以上の歴史を持つ伊勢の名物和菓子である
  2. 赤福餅の形状は伊勢神宮内の五十鈴川のせせらぎを表現している
  3. 赤福の製造方法は、お土産用は機械製造、店内飲食用は手作業である
  4. 赤福には定番の赤福餅以外に、季節限定の赤福ぜんざいや赤福氷がある
  5. 赤福の賞味期限は非常に短く、基本的に伊勢市内でしか購入できない
  6. お福餅は赤福とよく似た外見だが、別の会社が製造する別の商品である
  7. 赤福本店と五十鈴川店では、店舗ごとに異なる楽しみ方ができる
  8. 朔日餅は毎月1日限定で販売される赤福の特別商品である
  9. 赤福の一部商品はオンラインショップで購入可能だが、配送に制限がある
  10. 全国には赤福以外にも有名なあんころ餅を提供する老舗和菓子店が存在する
  11. 各地のあんころ餅には、その地域の歴史や文化が反映されている
  12. 赤福を通じて、伊勢の和菓子文化の奥深さを感じることができる